教えないで引き出す「さをり織り」


寺崎世志子



キカイと人間の違いを考えよう 思いきって冒険しよう キラッと輝く目を

もとう グループのみんなで学ぼう この4っの言葉をスローガンにしている

「さをり織り」の創始者、城みさおさんは現在94歳で未だ全国を飛び回って

講演をしておられる現役バリバリの女性です。

ちなみに10月13日には96歳の日野原重明さんと95歳相馬雪香さんと城さんで

今世紀最年長トークイベント285(年の合計)トークが10月13日にありました。

素晴らしいですね。 又、この織りを始められたのは57歳の時だといいますから

「始めるのに遅いということはない」の言葉を実証しておられ、

わたし達の励みになります。 そして、彼女の教えを少しここで紹介します。


わたし達の手織りは自己表現するための手段

私たちは、もっとも大切な自己、自分だけの人生をいかに生きるかが大切です。

その自己表現をする手段が「手織り」であって、

小説をかくためのペン、絵を描くための筆と同じなのです。

千差万別の自己表現をする「さをり織り」には基礎は不要、むしろ害になります。

人生を長く生きた人たちほど頭が固くなり、常識的な物を作りがちです。

しかし、脳の一部が発達しなかったために一般常識というようなものが入りこまず、

俗塵に汚されなかった人たちの作品は素晴らしく、圧倒されます。

幼児のままの汚れのない感性がたもたれているからです。

まさに「三歳児はピカソ」なのです。

何事にも捉われない無心がいいものをつくります。

だから私たちは彼らに学ばなければなりません。

私たち人生を長く生きてきた者には頭を固くしている

「既成概念」を砕く必要があります。汚れたものを取り去ってからでないと、

素直に個性はみつからなくなっているのです。その作業は簡単ではありません。

一言で理解できる方と、何年経っても変わらない方もいます。

それも個性なのでしょう。それが[自己表現]なのでしょう。

私たちは、きらきら輝く目を持って、美しいものを見逃さず、何事にも

興味を失わないよう心がけなくてはなりません。路傍の草、はがれかかったポスター、

絵画や彫刻の中から、構図や配色のヒントを盗んだり、街を歩く人の服装、

包装紙にいたるまで常に注意を払いたいものです。

「創造は技術でなく思考」・「常識を破ったところから自由が始まる」

・「枠からはみ出す勇気を」・「手作りでなく心作り」etc

ああ、やはりみさを先生の言葉を反芻するとまたまた、この「さをり織り」

の奥の深さに出会い、感嘆します。

「さをり」は自分のアイデアや表現を惜しげもなく披露しあい、

互いに教えたり教えられながら手をつなぎ、大きな輪を作っていっています。 

どうぞ皆さんもこの輪に入ってみませんか?